2009年6月21日日曜日

帰って来たあたし

喝采の嵐鳴り止まず


第一音の響きから違った・・・。
この音をずっと渇望していたような気がする。
全く湿気が含まれてない、かつ一枚の薄皮の向こうで鳴っているような音。
こちらが耳を澄まさない限り、どこかへ飛んで行ってしまうような音。
あたしのロンドンでのクラシック音楽ライフは
「Sir Colin Davis & London Symphony Orchestra 50th Annivasary Concert」のMozartの交響曲第40番ト短調で開幕した。
満員のバービカンホールは水を打ったように静か。
そして何回となく生で聞いたこの40番の交響曲が始まった途端なぜか涙出てきたわ。
「あぁ、こういう音の鳴る乾いた場所に帰って来たのねー。」と思った。

後半のNelson FreireとのBrahmsのピアノ協奏曲第2番は世紀の名演奏だったと思う。

これを聞いた人生と聞かなかった人生では何かが確実に違う。

まぁフレイレが弾いたらほぼ確実に「世紀の名演奏」にほぼ近いものになると思うけど、今回演奏は本当に筆舌しがたい。二人の好々爺(失敬)が共にオーケストラを繰って音楽を奏でてる様子は演奏の美しさ以上の何かを訴えるものがあって、本当に感動。
ちなみにこの2番の演奏時間は40分以上。交響曲のようなコンチェルトだ。
どんな体力と集中力やねんっ!って思ったわ。あたしもたかが30代後半(30代にこだわるの)で諦めモードに入ってる場合じゃなかったわーっ。


会場にはあたしが敬愛してやまない内田光子やテノールのイアン・ボストリッジも来てて、「あぁ、ロンドンに来ちゃったんだわーっ!」ってしみじみ思いました(涙)。

音楽の神様、ありがとねーっ!

6 件のコメント:

ZNK さんのコメント...

内田さんといえば、この間デイムの称号を与えられた方だっけ? 

まぁちゃんの今日の日記、なんだか瑞々しくて好き。勝手な思い込みかもしれないけどなぁちゃんの中の何かが改めて瑞々しく潤ったんじゃないかと思いました。 

まぁちゃん さんのコメント...

ずぃちゃん> あんたよく知ってるわねぇ。あたしゃ昨日のプログラムに彼女のコメントがあって、それでDameになったのを知ったのよ。もしかして日本人女性で初?

そう、なんかが潤ったの。
よくわかってるわねーっ、あんた。
さすが伊達に背が高いわけじゃないわぁ♡

ZNK さんのコメント...

再びおじゃましまんにゃわ。

あら、こっちでは普通にネットのニュースになってたよ。そう確か日本人初だった気がする。なので覚えてたのよね。

まぁちゃんが潤った感じ、きっと私がひとけの少ない素晴らしい美術館で深く長い呼吸をしている時と同じかなと思ったの。蛇足だけどSATCでキャリーが図書館で結婚式を挙げたいと思ったのもそんな感じかな~なーんて。そろそろフランクフルトでまた潤いたい。

まぁちゃん さんのコメント...

ずぃ子> 何回でもお邪魔キボンヌ。
あたしも美術館で潤ったわ。
あんたとあたしと同時に潤いましょう。
廻りが引いちゃうぐらい潤ってしまいましょうよっ!うふふ。

あきちゃん さんのコメント...

ごめんくさいm(_ _)m

「全く湿気が含まれてない、かつ一枚の薄皮の向こうで鳴っているような音。」の一言に反応してしまいました。

日本って楽器には最悪の環境なのですな。湿度は高いし、PA使って音でかくしても電圧低いし。特にこの時期、うちの奥さんが「ピアノが鳴らない」って機嫌悪いし。

一度で良いから重厚な「乾いた音」を聞いてみたい。

まぁちゃん さんのコメント...

その「重厚な乾いた音」っていうのがピッタリの表現だわ。残らない圧力っていうか・・・。
日本だけじゃなく、アジアの気候はちょっと西洋の楽器には向かないかもしれないわね。日本のホールの楽器管理体制ってどこよりも万全なんだけど。