2011年3月9日水曜日

褒めない理由

テートブリテンに久々行った(本文関係なし)


マツコ・デラックス様の「あまから人生相談」という本を読んだ。
彼女がその中で何度か「節度」という言葉を使っていらした。
「自分のやりたいようにやりなさい。でもやるには節度をもってね。」ってな具合に。
最近この「節度」という言葉が巡り巡っていろんなところで顔を出し、「あら?いままでの人生においてなぜあんまり登場しなかったの?」などと不思議に思う41歳。
考えるとあたしの知りあいの中で「節度」というものを大きく踏み外してる人が少なくないと気づいたのと同時に、付き合いにおいてなんとなく心地悪くなる人達ってその「節度」ってヤツが大きく関係しているんじゃないか?ってなこともなんとなくわかって来たのよ。
ちなみにあたしがぶって書く「節度」って自分本位の勝手なもんだから、あなたの節度とあたしのじゃ大きく違うことを理解した上で読んでちょうだいね。

他人の意見を自分の考えよりも参考にする文化の中で生きている日本。
努力を披露するのが大得意、努力が結果よりも重視される場合がある、言い換えればとっても人に優しい国。

実はこういうことがあった・・・。

わたしの大人の生徒たちは超初心者という方は少なくてある程度ピアノを弾いてきた方、いわゆる中級程度の人が多かった。お年も30代以上、彼、彼女らが子供のころ戦後独特(まだあたしが子供のころはそういうレッスンしてる人多かった・・多分今も多い)の「沢山練習したら上手になる。指を速く動かしたいならハノンを一日30分は弾きなさい。指から血が滲むぐらい弾きなさい。1日練習しなきゃ3日遅れる。」なんていう犯罪としか思えない論理を鵜呑みにしてきた年代だ(え?違うの?って思った人。ピアノ教えます・・・爆)。
それまで日本で教えた経験がなかったので日本人に対してもアメリカ流「9つ褒めて1つ注意」の論理に基づいて教えていた。 アメリカではその教え方がかなり功を奏したからだ。人間褒めようと思ったら褒められる部分がたーくさんあるのよ♡
でも、それがあかんかったね。
褒められ慣れてない人達をいきなり褒めるとろくでもないことになる・・・場合があるのだ(日本に限らずよ・・・)。
なんと、その中の一人が、あろうことか人様からお金までを徴収してリサイタルをあたしに内緒(いや厳密に言うと3日前に知らされて)でひらいたのだった。OMG!
あたしが普段から「上手くなりましたよね。」と言っているのを、本当に上手くなったと勘違いしてしまってたのだ(ありえへんやろ?)。しかも10のうち1つの注意点はまったく100パー完全に無視。あたしは「前回より上手くなりましたよね。 来た頃より上手くなりましたよね。」という意味で言ってたのにだ。
そのことにビックリしたというより、その節度のなさにおののいてしまったあたし。
ピアノを弾くだけなら本人の問題なのでまだ許せるが、お金を取るとはいったい何事ぞ。

ちなみに外国人イケメン先生から公開レッスンで褒められ、それを本気にしちゃって(『君はもしかしたら東洋一のピアニストかもしれない』なんてこと平気で言うからな、あいつら)その先生を追っかけてドイツやらアメリカやらに渡って、今ただの人・・ってケース多いのよぉ。笑っちゃうわぁ。あは、あは(哀)。

つい先日、友人Rと喋っていてふと同じような話になった。
Rのお知り合いのQさんは60ン歳。でもいつも若々しくしていらっしゃる。ヒトからも「Qさんお若いですねぇ。」とよくその若さを賞賛されるらしい。
友人R:「でもな、若々しくしてはるけどやっぱりQさん60代に見えるねん。そしたらQさんが隣にいてた彼女の友人、多分同い年ぐらいやろなぁ、を差して『よく彼女と親子に間違われますのよ♡』って言いよってん。あたしその後の対応に困ってもうてん。いくらなんでも親子になんて絶対見えへん。姉妹っていうならまだしも親子て、あんた。」
それでR、普段のデカイ声をさらにマックスにして
「あたしも若いてヒトから褒められることあるけど(Rは実年齢よりかなり若く見える)そんな時は『人はそうやって言うてくれてはるだけ。ちゃんと実年齢に見えるって知っとかんとあかん。ヒト様が若いですねぇなんていうのをまんま鵜呑みにしたらアホや。』ってこと自分に言い聞かしてんねん。絶対にその節度だけは保ってたいねん。」と。
60ン歳のQさんが自分の同い年の友人つかまえて「親子に間違われる」って・・・節度の無い匂い(ちゅかドあつかましい匂い)がRづてにその話を聞きながらもプンプン臭ってきたわよ。

かと思えば、最近知り合った方で自分のことを
「あたしには節度がありますから、そういうことをいたしません。」
と素ぅの顔して堂々宣言する奴もいて・・・。
節度なんてものは黙ってるからこそ、底光りするもんじゃないのかしら。

つか、もう一回書くけど、この「節度」はあたしの基準だからよろしくね♡

今ふと思ったけど、世間から「自由奔放」「天真爛漫」「豪放磊落」などと認められてる人達に限って案外人間としての節度があったりして・・の不思議ぃ。あたしの友人にこのテのタイプが多い。
そうだ!アメリカ人とイタリア人とフランス人って、明るいだの身勝手だのと言われてるわりには意外と(失礼)個人レベルの節度ってもんはあるな。勝手にリサイタルやるようなやつなんていままで教えてた中で一切なかったし。
それにくらべ節度があると世界的に認めているこのイギリス人と日本人の飲み方と酔っぱらい方ったら。

さらにちなみに、某マンガ家やら某ヒーラーなんかがいきなり本業の肩書きの横に堂々と「オペラ歌手」って書いてるの見て、あたしゃたんまげだ、たんまげだっ。
節度、どこさいっつぃまっただ?エキゾチックジャパンっ!

長くなってごめそぉ。

3 件のコメント:

みきゃ さんのコメント...

激しく同意しながら読ませていただきました。
「節度を持って」というのは、本来「自己判断ではない常識の範囲内で」ということなのだろうけれど、「自分の尺度での線引きを守って」というように解釈されちゃうのかな。

「お金をとってリサイタル」した方や、「若いと言われてその気になってしまう」方、それぞれが後者のパターンになってしまったというわけだ。フム。

そうそう、居心地の良い関係でいられないのは、だいたいにおいて「節度」の解釈が違う人同士。
私も「節度違い」と思われないように「節度」を持って生きていかなくちゃと戒めています。

Remi さんのコメント...

あたしも節度がありますんで、そういうことは致しません!( ̄▽ ̄)

まぁちゃん さんのコメント...

みきゃ> 自己判断でない常識の範囲内で・・あぁ、まぁちゃん辞典に書いておこう。一般常識の範囲内って話だとしてもこのお二人は逸脱してるでしょぉ。
あたしもこれ書きながら自分の節度のことを振り返りました・・・が、リサイタルないし・・・。年齢も実年齢の34歳(あんたもよ)以下には見えないと思ってるるしぃ・・・(汗)

レ姐> 節度ありありっ。節度気にせずインスタグラム頑張れ。