2011年4月13日水曜日

あたしはニューヨークが好き

まさかこの10分後にとんでもないことが起こるとは


この2週間イギリスはイースターで学校がおやすみ。
そういうカレンダーごとに疎いわたしはその休暇の間ピアノの生徒さんが全く来ないことに突然気づき、急遽おさーんに頼んでスウェーデンの仕事に連れて行ってもらうことにしました。
なんか知らんが最近独りでいるのが特に寂しいのよねぇ。

意気揚々とコペンハーゲン空港(世界一機能的で美しいと自慢の)に降り立ちました。
空港の地下から電車に乗ってオレスンド橋を渡りスウェーデンのルンドという街に行きます。所要時間約35分(最近新しいルートになって時間が短縮されたの)。
で、電車に乗ったところで最悪なことに気づいた。

・・・・財布がない。

美しいカバーの付いた文庫本もないっ!

またやられた〜〜〜っ!!!またよ、またっ。またよっ!!!!

しかも今度は安全とされてる北欧で!

・・・・ぎゃーっ、あの時にやられたのかぁぁぁ。
・・・・くそぉぉぉぉ。
・・・・自己嫌悪で死にたい。
・・・・ギター一本で「ずっとうそだった」絶唱したい。

次の駅(スウェーデン側)で急遽降りて、また空港に戻った。
そしてまず警察に行った。
・・・のが大間違いよ、みなさん。
まずは電車の駅員に言うべきです(コペンハーゲン空港に限っては)。
順序としてはこの行動で正しいのだけど、とにかくその空港警察というのが話しを聞いてレポートを書くだけ(そりゃそうなんだけど)なのにダラダラダラダラ40分も取った。
しかも最後には「出てこないと思うよ。Ω\ζ゜)ちーん」だと。
しかもデンマーク人ってスウェーデン人ほど英語ができる率が高くないらしく、その時の会話もまったく要を得なかった。(つかとっれーんだよっ)

その手口はこうだ。
その空港の駅にはプラットホームへ降りる時に長い坂、しかもそれは動いている「歩く歩道」で、重いスーツケースを持っているとずるずる前の方に引きずられてしまう。
あたしがホームへ降りようとそれに乗ったら、後から年のころ20代後半のどこにでもいそうな旅行者風のちょっと情けなさそうな感じの子が乗ってわざわざ私の前に来て止った。
で、あたしはスーツケースは重たいので止ってそれをホールドしておくのが大変になってきたから(重いから自然に下へ滑っていっちゃうの)、その兄ちゃんに「すみません先に行かせてね。」って言うたら笑顔で「どうぞ」って。
であたし先に行ったら、降りる頃(エスカレーターを降りる時のこと想像してね)再びそいつが重いスーツケースに引っ張られるあたしの前にわざわざ自然に来て彼がなにげに自分のメッセンジャーバッグを開けたらそこからコインが5個ぐらい床に落ちたの。で、その子あわてて後ろのあたしに「もにゃもにゃ(「ごめん」だと思う)」と言い、しゃがんで拾い始めた。
で、あたしはそれを回避して降りようとしてるのにその子がブロックしてて降りれないわけ。そしたら後ろの人がそいつにデンマーク語(だと思う)で「早くしてくれよぉ。何してんだよぉ。」みたいなことを言ってたの。エスカレーター(動く歩道)はどんどん動いてるからその後ろの人が玉突きみたいにあたしを押す形になって、ずんずんずんずん押される感じになってるわけよ(間抜けな光景よね)。
その間約10秒もなし。
あ゛ーっ!なんでその時気づかへんかったんやろその手口に。

「前の奴が急に止ったら自分の背負ってるバッグパックを気をつけろ」・・・という欧州では有名な教えがあるのに。(知ってた?)

警察で「それ多分3人でやってるよ。」と言われた。後ろの奴が盗んでまたその後ろの奴にバトンタッチ。
そういえば、その時は全然気にしてなかったのに、考えたらその二人その後プラットホームにいなかったもんなぁ。
ファッキン・プリックっ!

幸いパスポートは違うところに入れていたので無事。
おさーん(☜こいつのほうが驚死しそうだった)やらスウェーデン人の同僚やらが直ちに電車の切符をテキストメッセージで送ってくれたので2時間後おさーんに会えたけど(涙の再会)、現金約80ポンドとクレジットカード2枚(あたしの持ってる全て)キャッシュカード、UKの運転免許、ロンドンの地下鉄のカード、全部ごっそりやられました。

でも現金80ポンドと財布以外はよく考えたら、カードや免許なんかは手続き面倒だけど申請したら返ってくるものなのでどうってことないわいな。
くやしいんは志摩観光ホテルで買ったお気に入りの美しい文庫カバーはもう戻ってこないことだわっ。
警察で「あなたみたいな身なりのいい日本人、しかも独りの男性がターゲットになりやすい」という欧州警察では十八番となってる名文句をまたここでも聞いてしまったこと(バルセロナでスリに遭った時とアムステルダムで暴漢に遭った時にも『日本人の男性が』と言われた)。

それともうひとつ、人のものを盗むという行為が欧州諸国では当たり前とされていることはやはり怖い(アメリカはまた別の意識)。日本で幼少期から育ったあたしにはそれが当たり前とされるのすごい抵抗あるんだけど・・・。
「いけないことだよ」と「でもよくあることだよ」が共存している不条理な世界に生きてるってことよ、みなさん。

あたし明日からも普通に生きていくわよ。
でも、ちょっとひねくれながら生きることにするわ。
本当だったらか〜な〜りひねくれたいのは山芋なんだけど、被災地で苦労してる皆さん、東京で余震で揺れながらトイレ行ってる姉や友人のことを思うと、こんなの比べもんにならんぐらいオッケーなことかもしれない。
財布が盗まれたと判った時にスウェーデンの鉄道会社に電話してくれたりコペンハーゲンの落とし物回収所に電話をしてくれたおさーんの同僚達に超感謝。
あたしは幸せです・・・(やだもしかして、これって実は・・・美談なの???)

つか、あたしいつまで人生に対して授業料を払い続けなきゃいけないの??

ちなみにタイトルの由来はニューヨークのロングアイランド鉄道で財布を落としたらそれを心優しい人が中身もそのまま届けてくれたことがあった。しかもスリ、コソドロ、暴漢が14年の間一度としてなかったので・・・。時代が良かったのかもしれないが、そういう意味ではあたしにしたらすごい天国だった。
こっちの気の張り用も違ったんでしょうけどね・・・。

3 件のコメント:

あきちゃん さんのコメント...

思ったことを書きます。
1.盗まれたカードが悪用されませんように。
2.「ずっとうそだった」を何故知っているの。あんたほんとにロンドン在住?
3.志摩観光ホテルって文庫カバーも売っとるんや。休みに行くので見てみよう。

そろそろお互い授業料は払い終わるのでは。

たぶん・・・

Mitsuko さんのコメント...

またやられたあなたは「日本人の男性」だったのね。一度もそんな経験のない私は超ラッキー、でも「日本人女性」がターゲットにならないのは何故???

まぁちゃん さんのコメント...

あきちゃん> ①カード瞬間的に止めた。結構簡単に止められるのね。②今はネットの時代よっ!③売っとったのよっ!今も売っとるかもよっ。ほんと授業料はとっとと払い終えたいわよねぇ。でもうちの父70の時にすんごい授業料払ったわ(言えないけど)。それから13年は生きたからまぁええか。

Mitsuko> これ、みっつぃだよね?
日本人男性が狙われるのは「人が良い」「身体的に華奢」「男だから襲ってもいいと思う。女、年寄りは倫理的に悪いと思うらしいの。」
でも日本人は日本が不景気になろうとなかろうとに係らず狙われ易いんだって。世界の常識(悲しいけどね)。ロンドンで一時期日本人の男性会社員ばっかり狙ってた窃盗団がいたのよ。あぁ怖い。