2011年11月7日月曜日

これは・・・愛です

ここに一枚の写真があります。


若い衆が二人がかりで年老いた男性の体を洗ってあげています。
幕末か明治初期に撮られたものでしょうか。
古いプリントから伝わってくる静謐さがまことに美しい。
しかしよく見るとかたわらで床に突っ伏してむせび泣いている女がいます。
その向こうには御位牌が。

そうです、これは亡くなった父親の体を息子達が清めてあげているシーンなのです。
あまりにも画面が静かなため、タイトルを見た時はびっくりしてしまいました。
水をかけてやってる左の女性は多分小間使いなのでしょう。写真に残っているぐらいなので裕福な家庭だったことも考えられます。

あたしこのタイトル読んで、もう一度写真に目をやった時に、ご遺体を洗っているという非日常的なシーンをおどろおどろしく思うよりも激しい、まるで脳天をぶち破るような感覚があったの。
悲しいやら恐ろしいやらという気持ちをも凌駕する究極に暖かく言葉にしてしまった途端に軽卒になってしまう、何か
父親が逝ってもこの母親はこんなに頼もしい息子が二人もいる。この家族は安泰です。
悲しさ、非日常性の中に不思議に横たわっている「安鎮」。

これ、現代の人達わすれちゃってませんか?

それにしても写真の威力はすごい。
過去からひょっこりと現れるメッセージ。
こういう写真に巡り会うという、偶然のようで必然のご縁の不思議。

3 件のコメント:

asanomoon さんのコメント...

いつからか、人任せになって、いつからか家族にすら触れなくなって、顔を合わせるのは病院のベッド・・・みたいな寂しさ。この写真のように傍で泣いてくれる人や、感謝して身体を清めてくれる子供、触ることの大切さ、絆?感謝、今を考えてしまう。

まぁちゃん さんのコメント...

asanomoonさま>ほんま、考えてまうの。あたしがこんなに幸せな人生を送る機会を与えてくれた親とパートナーにはこれをやったらへんとバチあたりますの、あたし。

みきゃ さんのコメント...

今さらのコメントでごめんなさい。
いや、あまりの衝撃で言葉が出なかった。
半月程前に日本で父が倒れて、慌てて飛行機に飛び乗りました。
幸い一命はとりとめたけれど、大手術の後遺症がどこまで残るか、まだ不安は尽きません。
で、生命や家族の絆を改めて考えていたところ。
まさに愛だよね。
家族や友人、そして世界に対して自分ができる精一杯の愛し方を、とことん考えているところです。