2013年12月10日火曜日

すごい誕生日だった(1)



ストラスブールの音楽院でフルートの教授をしているマリオ・カローリが
「12月のあたまにローマでテレマンの講習会兼コンサートするから興味があるなら来れば?」
とのメールがあったのは1ヶ月前。
誕生日の週だったけど、マリオには長らく会ってないし、ローマもご無沙汰だし、エアチケットは安いし、丁度うちのおさーんは出張だし、それにべつにもう誕生日なんてどうでもいいし、ということで独りで行く事にしました。
が、この講習会、開けてみたらマリオとフルート界のプリンス、エマニュエル・パユさまとの合同レクチャーだった。
当初世界のパユの演奏に触れることができるということ、しかも近しい友達がパユと講習会するって想像するだけでドキドキだったけど、講習会で披露した二人の筆舌しがたい演奏の素晴らしさと日本人には到底真似できることができないであろうバロック(テレマン)のまるで天国に連れて来られたような錯覚に貶められる歌い回しに心底感服して、ドキドキなんかどっかに行っちゃった。
聖人たちが小さめの会場を埋め尽くした民衆の前でお説教しているような、そんな崇高な雰囲気すら漂っていました。

コンサートの後、「お疲れさま。すごい良かったわぁ(涙)。忙しいだろうから後でホテルから連絡するわよ。じゃぁね。」と大勢のファンからサイン攻めの刑に合ってるマリオに言うたら、
「あんたっ!!!帰る気?!これからエマヌエルとランチするから、あんたも来なさいっ!」と腕を掴まれた。パユさまとランチなんて考えただけでお◯◯が股ぐらからどっかへお出かけしちゃうぐらい緊張しちゃうw

おっかなびっくりフルート界のプリンスパユさまと対面してみるとプリンスの時代をとっくに通りこした風格の帝王が座っていた。
腰の低い気さくなお人柄で笑顔の愛くるしい人ではあるが、大音楽家に会った瞬間にいつも感じる他を寄せ付けないような精神性を持ち合わせた人だ、と瞬時に思った。
その後2時間、あたしパユさまとマリオ相手に場末のバーのママみたいに喋り過ぎたんじゃないかと今になってすごい心配ww
音楽のことや最近の多忙な生活のことなど興味深いことをいろいろ聞かせて下さったけど、ここでは書けないわぁっ。がははは。
初対面で「君、韓国の俳優さん?あのカンナムスタイルの人みたい。すごいオーラ。目立つだろうから強盗しないほうがいいよ。」って言われたの、褒めとんのかけなしとんのかわからんけどあたしの墓碑に刻みたいww
しかもあたしったらパユさまに「あなた、どこにお住まいでいらっしゃるの?」なんて大バカな質問。クラシック界ではパユさまがソロイストだけでなく泣く子がもっと泣いちゃうベルリンフィルのプリンシパルであることなんて常識も常識、大常識なのに、すっかりそのこと忘れてて・・・。しかも殊勝にもパユさま、アホに諭すみたいに「今は仕事でベルリンに住んでるんです。」だって。可愛い。
しかも、パユさまランチおごってくれた(もっと食えば良かったw)・・・(;´༎ຶД༎ຶ`)
いやぁぁぁん。ハッピーバースデーtoミーーーーーっ!!!(絶叫)

そういう個人的な出会いにもお話出来たことにも感動したけど、やはりマリオとパユのあのフルート(かなんだかもう判らない、楽器を超越した)の音とその音楽作りのほうが今でも強烈に心に残ってる。小鳥が葉を咥えて木の上から緩やかに下降したり、また空気を微かに揺らしながら去っていくような、まるで現世にいるのかいないのかわからなくなるような時間だった。
フルートという以前はあまり好きではなかった楽器を好きにさせてくれたマリオと、それを確実なものにしてくれたパユさまとテレマンに感謝しつつ。
あぁ、マリオ、会った時からその彼の持つオーラから大物になるとは思ってたけど、パユとデュエット+講習会するほど大物になるとは。
非常に感慨深い。

最高の誕生日プレゼントでした。

その後1日ローマに滞在していたのにぼーっとしてしまってまったく何をしたのか覚えていない感じではあった。
この「Centrale Montemartini」という元の電力プラントを美術館に改装してあるとこに行ったのだけは覚えてる。

と、書いたけど、イタリアでの最高の誕生日はまだまだ続く・・・。
(自分をもり立てすぎて、読み手をシラケさせるブログ)


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