2014年8月20日水曜日

Journey to Italy 2014 (8) : Santo Stefano di Sessanio

タオルの交換も村を行ったり来たり


昨今いろんな「極上のホテル」系の本が出てて、そのセレクションのほとんどはお値段も極上。それだけ払うんだもん極上じゃないと訴えるわよ、の世界である。
極上のセレブホテルに泊まってる自称セレブの知り合いのお部屋にお邪魔したり、多くはないが自分自身も泊まったことあるけど、そりゃ文句はないし、良いか悪いかと聞かれたらもちろん「大変良い」だけども「また泊まりたいか?」と聞かれたらちょっと首をかしげてしまう。
セレブが認めた☆が◯個の「極上ホテル」に必ずしもまた泊まりたいわけじゃないのよ。

あぁビンボーなあたしが書いても、なんの説得力もありゃしない(涙)。

というか、そういうホテルはあたしの身の丈には全然合ってないと言ったほうがいいかも。と、この長い人生で学んだのだった。
とにかくそういうホテルではあんまりリラックスできないのよ。
つか、無理にリラックスしてるフリしてんのww
東京で住んでたところの近くに外資系のセレブホテルがあって、そこに泊まりに来てた友達が
「こんなとこきんちょーしちゃうねーっ!」
って言ってたの思い出すけど、この年んなってきんちょーしてまでホテルに泊まりたくないのよ。
きんちょーはしないけど、あの取ってつけたようなしゃっちょこばったサービスとか滑稽に思えて来て、バカらしくなってきちゃう。

かと言えば、最近ありがちの食べれないぐらいの量の料理が出る、そして焼酎飲み放題、しかも女将頼んでないのに踊る、みたいなところもキツい。
たまにそういうとこに泊まると「押し付けがましいサービスを受けてあげた」という気分になるところがないでもない。
あぁ、泊まる所と自分の関係性って、難しいわーっ!
あたしが受けたい究極の「お・も・て・な・し」って何?と考えていた所に、このSanto Stefano di Sessanio (サント・ステーファノ・ディ・セッサニオ)のホテルにめぐり会ったのだった。

死にかけていたこの過疎の村に散らばっていた空き家をスウェーデン系イタリア人の若きオーナーが買ってホテルにして、村おこしをしたというのだ。
このお部屋が村のそこここに散らばっているありさまから、
「Albergo Diffuso」って名前なの。Diffuse=散らばる。


村の入り口に受付と事務所の建物があって(デカワンコ↑がいつも寝てた)そこで地図をもらって自分のお部屋(家)を確認。あたしたちの部屋は事務所の前だったけどw

超簡素かつ広いリビング
そのお部屋というのも、テレビやミニバーやら余計なものが一切なく、どちらかというと修道院の個室(想像)のような造りなのだった。が、広い。
ダブルのベッドと、一つ小さいベッドが置いてある部屋、そして寒い時は薪をくべられるほんものの暖炉のあるリビングルームがあった。ソファはなかった。Wi-Fiは完璧♡
荷物を置いてひとしきり「ワンダフル!ファビュラス!」を連呼したウザいあたしたちは、その後村に出る。
と言っても10分で一周できちゃうぐらいの小さな村。
2009年のラクイラの地震でこの村のシンボルだった塔が崩れてしまい、今は急ピッチで復興作業が進んでいた。その状況からみても、この村が過疎から脱したというのがわかる。しかし村のあちこちに立ち入り禁止区域があって、まだ完璧な状態じゃないの。
観光のついでにそれも見てもらって村の現状を知ってもらうというのも、皮肉だし不謹慎かもだけどなかなかいいなぁと思った。
ちなみにこのホテルは2005年に建ったというから、地震の時は集客的にも痛手をおったのだろう。

震災で廃墟になってしまった家も残念ながらまだある

オーガニックのハーブティと焼き菓子が専門のカフェ
ディナーはホテルが立つ前からもともと村にあったレストラン兼酒屋さんと提携していて、宿泊客はそこへ出向いていただく(なんと宿泊料金に含まれていた)。
都会からのあかぬけたファッションのお客さんたちばかりで、最初はその夕餉の場所の素朴過ぎるありさまに「ぎょっ!」とするの。「ここがホテルのレストランですか?」とおっかなびっくり聞いてらっしゃる方もいる(爆)。
※プランによっては違うレストランになることもあり。

「メニューは、キノコとビーフとひつじ。パスタもあるし。ズッキーニフラワーおすすめ。どうしてもらいたい?」みたいな感じの、素朴(言葉選び中)なサービスでそれもまた最高♡
キノコのパスタとお肉をいただいたんだけど、まーほんと、筆舌しがたい美味さだった。

冷蔵庫の前に置いてあるテーブル 満席だった

その後、ジョとホテルのバー、といってもこれも何かの店舗だったところを改造したものだが、に行ったらレストランにいた皆さんがいた。
テーブルで隣り合わせたローマから来たという美しいご夫婦とお話しする。ご夫妻でウェディングプランナーだそうで、休暇も兼ねてここのホテルを偵察にきたという。
ちなみにイタリアの素晴らしいところの一つはバーや酒場で酔っぱらって大声で喋ってる人なんて誰もいないところよ。道でゲロるなんてもってのほかだわよ。
北方のやつらに見せてやりたいわ、この静かさを。日本の方も気をつけてね。

バーにて



はじめは外に座っていたのだけど寒くなって中に入った 山の夜は本当に冷える
小さいほうのベッドルーム 修道士の寝床のよう

朝食は、村の反対側にあったそれ専用のレストランに出向いた。
昨夜レストランでもバーでも見なかった宿泊客もたくさんいた。ほぼ満室だったらしい。
ちなみにあたしたちはこのホテルに泊まることに決めたのは昨日だけど、泊まる前日に予約して来るようなお客さんがイタリアには多いんだって。
「前々から計画する国民性じゃない」とジョは言う。
確かに今回の旅でどのB&Bもホテルも泊まる寸前に取ったにしては全然オッケーだった。

朝日が忍び込む朝食のテーブル
過疎で人口が50人ぐらいになってしまった村、さらに突然震災にも遭った。
それにも関わらず若者達がサービスに勤しみ、そして世界中のお客さんが節度をもって静かに滞在を楽しんでいる姿に感動したし、日本にもこういうのあったら良いなぁって心から思ったわ。(あるけどあたしが知らないだけ?)
インフィニティプールの横でマルガリータ飲むだけが極上の大人の休日ではないのだわぁ。

過剰なサービスに圧されることも、「融通きかないわねぇ」なんてこちらが思うこともなく、しかも村の経済の一旦を担っているのではないかという気持ちにもなり、さらにはイタリアの過疎の村の厳しい現状も知る事ができて、右脳も左脳も満足してこの村を後にしたのだった。
死ぬ前にはきっと思い出すであろう体験のひとつになりました。

っていうか、こんなに宿のことだけ書いていいのかしら。
宿に頼まれたわけじゃないのにw
まるでまわしもんみたいに調子ブッコいて書いちゃったけど・・・。

ホテルのウェブサイト(☜クリック)

ちなみにこのサイトにもある『Our Pic Nic』というプランを利用。
チェックアウト時になんと、本物のピクニックバスケットが渡される。
中にはガラスのボトルに入ったワイン、オリーブオイル、サンドウィッチ2種類(二人分4個)、パン、サラミ、チーズ、リンゴとナシ、そして本物のグラス二つが付いてくる。
車でいらっしゃるのなら、是非♡


さらにちなみに、姉妹ホテルである洞窟ホテルが南イタリアのマテーラにある。
ジョはそちらに泊まった時にこのホテルの存在も知ったとのこと。
そちらもかなりのお薦めらしい。

またにゃぁ♡


4 件のコメント:

ZNK さんのコメント...

私以外にもお部屋を見せてくださるお友達(そちらはセレブか)がいらっしゃるのね。
ホテル見るの大好き。泊まるのも大好き。近所付き合いとかめんどくさいことなくて良さそうじゃない?ホテルは逢瀬の場所でもあるけど、ホテルとの逢瀬もなかなか色っぽいよね。

まぁちゃん さんのコメント...

ZNK女史> あんたも自称ではないけどセレブのなんとか(爆)で、あたしにスーパーゴージャスなお部屋を見せてくれたわよね。あのすべての部屋や空間にまんべんなくいないともったいない感じの部屋、見せてくれてほんとありがとう(爆)。
どういう家(ホテル)がしっくりくるのか、今までいろいろさせてもらって最近やっとわかるようになった感じあるかも。家やらホテル選びってその人が出るっていうか。
このホテルって、書くとめっさ恥ずかしいけど「自分用に染められる」みたいな感じあんねん。

ZNK さんのコメント...

まぁちゃん、あ、なんかわかる気がする。『自分用に染められる』って。
確かに今まで泊まったホテルって完璧に出来上がってて「はい、どーぞ」って感じだから、その出来上がり具合にすっと身体が馴染むかどうかを要求されてたわね。。出来上がりすぎてて息苦しいホテルも良くある。
一見シンプルなんだけど、もうコレ以上なにも手を加えられませんみたいなホテルもある。そういうのは1週間でおなかいっぱい。そこんとこいくと、個人的にあのコペンハーゲンのホテルはいがった。あそこなら1ヶ月は暮らせる。
これ、面白いかも。今後泊まるとこを「ここなら何日暮らせるか」で考えてみるよ〜。

あたしゃセレブちゃうで。ほんまに!

まぁちゃん さんのコメント...

ずぇぬ子> 一週間でおなかいっぱいって、あんたのお腹結構溜まるのねwww あたし3日ぐらいでいっぱいかもwっていうか、あのコペンのホテルだったらどんだけでもいて良いって言うならそりゃ一生いるわよ。あんた払ってくれるなら。がはははは。